上岡のこだわりを感じる時間であった。 久しぶりにNJPのコンサートを聴きに、錦糸町へ向かった。前半はケフェレックのソロでベートーヴェン。ケフェレックの演奏は独特の暖かみがあり、安心して聴いていられる。アンコールを含め、豊かな時間であった。 後半…
26歳の誕生日を数日前に迎えた。何とかここまで来れたことを感謝している。お世話になった方々にも最大限の御礼を申し上げる。 たまたま沖縄滞在時で、スケジュールも合ったため、知り合いの経営するビストロで誕生日を祝った。私は一人で行ったが、先方が暖…
南海の麗しき島は、いつも通りであった。 3/6-11で那覇と恩納村へ行った。前半は一人で那覇を見物し、後半は父と恩納村でゆっくりした。あまり天気がよくない中、那覇へ。飛行機はそれなりに揺れた。それでも那覇空港に着いた時の安心感は何物にも代えがたい…
沼野雄司 2022 『音楽学への招待』 東京:春秋社 「音楽の入門書でおすすめはありませんか?」 これは私が、音楽が専門ではない方々から、幾度となく聞かれたことである。この問いを投げかけられる度に、回答に窮する羽目になった。相手が何を求めているのか…
高良倉吉 1993 『琉球王国』 東京:岩波新書 こちらの本を随分前に読了。学校の課題に関係する本は読んでいるが、このブログには書かないようにしている。やらなくてはならないことが多く、そうなるとあまり勝手きままに本を読む暇がない。こちらはだいぶ前に…
落語が聞きたくなり、浅草演芸ホールへ行った。雷門の前にある薮蕎麦でザルを食べて、寄席へ。浅草は今日も大賑わい。 本日は立ち見の出る賑わい。漫才、曲芸、落語と様々楽しめる(寄席なんだから当たり前だが)。 今日一番の出来は柳家喬太郎。話の内容は予…
東京国立博物館にて中尊寺金色堂展が開催。会場はだいぶ混雑していた。 8Kの高精細画像による金色堂の映像が目を引く。平泉で見るより鮮やかかもしれない。 凛とした観音様が見るものを魅了する。平安末から、現代まで900年の時を超えて残っているのが奇跡の…
今日はインバルにしては珍しく、穏やかな演奏なのかと思いきや、ドヴォルザークでは随分景気が良くなり、賑やかに締めくくった。 インバル指揮都響を聴きにサントリーへ。今日は完売とのことで、ごった返していた。 大学祝典序曲は予想に反して、爆演ではな…
ダ・ポンテ三部作をやったら面白いのではないかと思った。 沼尻音楽監督が県立音楽堂に出演。最近評判が良いコンビを聴きに紅葉坂へ。 K136から立ち上がりの良い弦楽器群。これだけの艶やかな音は神奈川フィルから聴いたことが無い。それは後半のメンデルス…
小澤征爾が死去した。生演奏を聴いたのは2回。1度目は小澤征爾音楽塾の公演で、ラヴェル《子供と魔法》を観た。2度目は翌年に水戸室内管弦楽団にて、ベートーヴェン交響曲第5番を聴いた。どちらも見事な演奏だったと記憶している。2年前に松本で、車椅子に乗…
秋学期の授業は全て終了し、課題も全て提出した。いわゆる春休みである。今年度もなんとか切り抜けることができた。お世話になった皆様に感謝したい。編入学2年目を無事に終えられてホッとしている。 今年度は高名な先生方による、素晴らしい授業を受けるこ…
室内オーケストラによる、目にも耳にも楽しい演奏会であった。 紀尾井ホール室内管のニューイヤーコンサートへ。ライナー・ホーネックの指揮&ヴァイオリンで賑やかに執り行われた。ホーネックの演奏会を聴くのは、2020年2月以来。コロナ禍による演奏会中止…
金川真弓の均整の取れた美しい演奏に魅了された。 小泉和裕指揮神奈川フィルの定期へ。私の体調が悪化したため、前半だけで失礼させて頂いた。感染症ではないし、演奏が悪いわけでも無いので念のため。 金川のアポロン的な美しさを持つ演奏が、前半の最大の…
N響の2024-25シーズンプログラムが発表された。 ブロムシュテットは充実の3プログラムを指揮する。Aプロはコロナ禍で中止になったオネゲルとブラームスをもう一度。Bプロは渋い北欧プログラム。Cはシューベルトから未完成とグレート。期待せずにはいられない…
新年あけましておめでとうございます。 昨年は大変な一年でしたが、なんとか切り抜けて参りました。今年も良い年になるように頑張ります。 皆々様のご健勝をお祈りしますと共に、2024年が素晴らしい年になりますよう願っております。本年もよろしくお願い致…
2023年も残すところあと数日である。今年一年の感想は、疲れたという一言だけである。 今年は期末の課題をこなすところから始まった。そして4月から始まる新年度。春休みに体調を崩していたので、開始からかなり体と心に鞭を打つ日々になった。学校で受けて…
メジューエワの気迫に圧倒されるリサイタルだった。 イリーナ・メジューエワが東京文化会館小ホールにてリサイタルを開催。「ショパンの肖像」シリーズ第2回であった。 メジューエワは強靭な打鍵により、強力なffを生み出した次には、極めて繊細なppを作り出…
スダーンの底力を見せつけられる演奏会であった。 ユベール・スダーンが東響を指揮した。今回のプログラムは編曲物。一風変わった取り合わせだが、スダーンがどう扱うか気になり、期待して足を運んだ。 前半から切れ味のよいシューマン。今回もマーラー編曲…
神奈川フィルの2024-25シーズンの定期会員を更新した。 他の予定が出そろうまで今年は更新を保留にしていた。被りも多く、今シーズンはセレクト4公演のみ。やめてしまおうかとも考えたが、地元オケの演奏を聴くことも大事だと思いなおし、継続することにした…
N響が来シーズンの指揮者一覧を発表した。ブロムシュテットは例年通り10月に来日。こんな折であるが、実現を切に願う。B→A→Cの順番になったので、スケジュールには余裕が出ている。 他を見てみると。パーヴォがまた来てくれる。ソヒエフは1月の常連になりつ…
ブロムシュテットは次のアナウンスがあるまで、活動を止めるようだ。サンフランシスコ響によると、転倒とのこと。来年2月はサラステが代役を務める。 クリーブランドでもサラステに変更されていた。どうやら深刻な事態のようで、憂慮している。 ブロムシュテ…
白熱のブラームスに心沸き立つ時間となった。 フォーレ四重奏団が来日。どのような演奏をするかと期待してみなとみらい小ホールへ足を運んだ。 音響抜群のみなとみらい小ホール。その響きを存分に活かしてマーラーを演奏した。音そのものも大事だが、静寂も…
ブロムシュテットが12/20,21に予定されていたエーテボリ交響楽団との共演をキャンセルした。ピレシュも同様である。健康上の理由とのこと。 2人ともキャンセル続きで、流石に心配になってきた。無事を願う。 https://www.gso.se/program/konserter/gso-crist…
東京都美術館にて、永遠の都ローマ展を鑑賞。カピトリーノ美術館から主に展示品が来日していた。 ローマ時代の彫刻に引き込まれる。カラカラ、トラヤヌス、ハドリアヌス等々、歴代のローマ皇帝にお目通りした。どれも隅々まで細かく作られている。この端々ま…
N響とルイージの緊密な連携による、素晴らしいレーガーであった。 ファビオ・ルイージがN響を指揮した。久しぶりに聴きにサントリーへ。 前半のハイドンから濃密な音を奏でるN響。ルイージとの共演を重ねていることにより、次第にルイージの要求がオケの隅々…
ブロムシュテットは来年のザルツブルク音楽祭に出演。7/28と30に、ウィーンフィルとブラームス《運命の歌》、メンデルスゾーン交響曲第2番を演奏する。 《讃歌》は昨年の5月にウィーンフィルと演奏している。ラジオで聴いたが素晴らしい演奏であった。再びと…
ブロムシュテットがエルプフィルとの来週の共演をキャンセルした。体調不良とのこと。 キャンセルが続くのは心配。ブロムシュテットの無事を願う。 https://www.ndr.de/orchester_chor/elbphilharmonieorchester/konzerte/NDR-Elbphilharmonie-Orchester-mit…
先日、通っているヴァイオリン教室のクリスマス会があった。今回はバルトーク《ルーマニア舞曲集》から一部を抜粋して演奏した。 今回は軽く弾ける作品にして、来年夏の発表会でブラームスヴァイオリンソナタ第3番を演奏する方針を先生が示したため、このよ…
河合秀和 1979 『チャーチル--イギリス現代史を転換させた一人の政治家』 東京:中公新書 こちらの本、ずいぶん前に読了していたが、思い立ってブログ記事にしてみた。 ウィンストン・チャーチルについて書かれた評伝では、かなりニュートラルなもので、事…
よく考えられた、精緻な演奏会といった印象を抱いた。 K.ペトレンコがベルリンフィルと来日。サントリーにて5公演を敢行するとのことで、本日足を運んだ。 引っかかることなく流れていくモーツァルトから、すっきりとしたベルクまで、ベルリンフィルの多彩な…