KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年振り返り

2023年も残すところあと数日である。今年一年の感想は、疲れたという一言だけである。 今年は期末の課題をこなすところから始まった。そして4月から始まる新年度。春休みに体調を崩していたので、開始からかなり体と心に鞭を打つ日々になった。学校で受けて…

メジューエワ

メジューエワの気迫に圧倒されるリサイタルだった。 イリーナ・メジューエワが東京文化会館小ホールにてリサイタルを開催。「ショパンの肖像」シリーズ第2回であった。 メジューエワは強靭な打鍵により、強力なffを生み出した次には、極めて繊細なppを作り出…

スダーン/東響

スダーンの底力を見せつけられる演奏会であった。 ユベール・スダーンが東響を指揮した。今回のプログラムは編曲物。一風変わった取り合わせだが、スダーンがどう扱うか気になり、期待して足を運んだ。 前半から切れ味のよいシューマン。今回もマーラー編曲…

神奈川フィル定期会員更新

神奈川フィルの2024-25シーズンの定期会員を更新した。 他の予定が出そろうまで今年は更新を保留にしていた。被りも多く、今シーズンはセレクト4公演のみ。やめてしまおうかとも考えたが、地元オケの演奏を聴くことも大事だと思いなおし、継続することにした…

N響来季予定

N響が来シーズンの指揮者一覧を発表した。ブロムシュテットは例年通り10月に来日。こんな折であるが、実現を切に願う。B→A→Cの順番になったので、スケジュールには余裕が出ている。 他を見てみると。パーヴォがまた来てくれる。ソヒエフは1月の常連になりつ…

ブロムシュテット転倒

ブロムシュテットは次のアナウンスがあるまで、活動を止めるようだ。サンフランシスコ響によると、転倒とのこと。来年2月はサラステが代役を務める。 クリーブランドでもサラステに変更されていた。どうやら深刻な事態のようで、憂慮している。 ブロムシュテ…

フォーレ四重奏団

白熱のブラームスに心沸き立つ時間となった。 フォーレ四重奏団が来日。どのような演奏をするかと期待してみなとみらい小ホールへ足を運んだ。 音響抜群のみなとみらい小ホール。その響きを存分に活かしてマーラーを演奏した。音そのものも大事だが、静寂も…

ブロムシュテットとピレシュがまたキャンセル

ブロムシュテットが12/20,21に予定されていたエーテボリ交響楽団との共演をキャンセルした。ピレシュも同様である。健康上の理由とのこと。 2人ともキャンセル続きで、流石に心配になってきた。無事を願う。 https://www.gso.se/program/konserter/gso-crist…

ローマ展

東京都美術館にて、永遠の都ローマ展を鑑賞。カピトリーノ美術館から主に展示品が来日していた。 ローマ時代の彫刻に引き込まれる。カラカラ、トラヤヌス、ハドリアヌス等々、歴代のローマ皇帝にお目通りした。どれも隅々まで細かく作られている。この端々ま…

ルイージ/N響

N響とルイージの緊密な連携による、素晴らしいレーガーであった。 ファビオ・ルイージがN響を指揮した。久しぶりに聴きにサントリーへ。 前半のハイドンから濃密な音を奏でるN響。ルイージとの共演を重ねていることにより、次第にルイージの要求がオケの隅々…

ブロムシュテットinザルツブルク

ブロムシュテットは来年のザルツブルク音楽祭に出演。7/28と30に、ウィーンフィルとブラームス《運命の歌》、メンデルスゾーン交響曲第2番を演奏する。 《讃歌》は昨年の5月にウィーンフィルと演奏している。ラジオで聴いたが素晴らしい演奏であった。再びと…

ブロムシュテットがエルプフィルとの共演をキャンセル

ブロムシュテットがエルプフィルとの来週の共演をキャンセルした。体調不良とのこと。 キャンセルが続くのは心配。ブロムシュテットの無事を願う。 https://www.ndr.de/orchester_chor/elbphilharmonieorchester/konzerte/NDR-Elbphilharmonie-Orchester-mit…

クリスマス会

先日、通っているヴァイオリン教室のクリスマス会があった。今回はバルトーク《ルーマニア舞曲集》から一部を抜粋して演奏した。 今回は軽く弾ける作品にして、来年夏の発表会でブラームスヴァイオリンソナタ第3番を演奏する方針を先生が示したため、このよ…

河合秀和 『チャーチル--イギリス現代史を転換させた一人の政治家』

河合秀和 1979 『チャーチル--イギリス現代史を転換させた一人の政治家』 東京:中公新書 こちらの本、ずいぶん前に読了していたが、思い立ってブログ記事にしてみた。 ウィンストン・チャーチルについて書かれた評伝では、かなりニュートラルなもので、事…

K.ペトレンコ/ベルリンフィル

よく考えられた、精緻な演奏会といった印象を抱いた。 K.ペトレンコがベルリンフィルと来日。サントリーにて5公演を敢行するとのことで、本日足を運んだ。 引っかかることなく流れていくモーツァルトから、すっきりとしたベルクまで、ベルリンフィルの多彩な…

ブロムシュテットとピレシュがバンベルクとの共演をキャンセル

ブロムシュテットとピレシュがバンベルク響との共演をキャンセルした。両者とも健康上の理由のようだが、高齢なだけあり心配である。 ブロムシュテットは先月のN響に引き続きキャンセルとなった。桂冠名誉指揮者を務めるN響と、名誉指揮者を務めるバンベルク…

ネルソンス/ゲヴァントハウス(2日目)

手に汗握る、究極のブルックナーを聴いた。 ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管、2日目も欠かさず足を運んだ。 前半は《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲と愛の死。端正にトリスタン和音を鳴らし、解決しない音楽が切迫してゆく。大音響で頂点を極めても、飽…

ネルソンス/ゲヴァントハウス(1日目)

誠に驚異的なメンデルスゾーンであった。こんな多幸感に包まれた日もなかなか無い。 ネルソンスがゲヴァントハウス管と来日。4年ぶりのゲヴァントハウスに、心躍らせてサントリーに向かった。 オーケストラが鳴り出した一音目から、馥郁たるきめ細やかな音が…

ソヒエフ/ウィーンフィル

奇を衒わない美しいブラームスは久しぶりである。 ソヒエフ指揮ウィーンフィルが来日。サントリーホールへ足を運んだ。 相変わらずオットー・ビーバ博士の曲目解説は明快で納得のいくもの。実証的ではない逸話等は無視し、述べる必要のあることで最大限書い…

ブロムシュテットは無事

デンマーク放送響のFacebookにブロムシュテットの写真がUPされた。特にお変わりなくリハーサルをしているように見受けられる。やはり一時的な病気だったようだ。 ブロムシュテットの活躍を祈っている。 https://m.facebook.com/photo.php?fbid=1376422483016…

ソウル

14年ぶりのソウルは、見る物聞く物麗しい。昔より発展して我が国を超えた。 11/1-4で母とソウルへ。JALの学生カード会員対象の減額マイルキャンペーンにてお得に旅をした。 サムギョプサルにカルビ焼肉、参鶏湯、鮑のお粥等々、美味しい物には事欠かない。焼…

ブロムシュテットinブカレスト

ブロムシュテット指揮ゲヴァントハウス管、9/5のブカレストでの演奏がオンデマンドで聴ける。エネスクとブルックナー交響曲第7番。 ゲヴァントハウスの滑らかで分厚い弦が心地よい。金管がぶっきらぼうで、ゲヴァントハウスらしくないが、木管も含めてなんと…

テミルカーノフ死去

美しいシェエラザードは今でも記憶に残っている。 テミルカーノフ死去の知らせを知った。誠に残念で他ならない。最初にテミルカーノフの演奏を聴いたのは2016年。サンクトペテルブルクフィルとの来日公演を聴いた。シェエラザードを演奏したが、第3楽章の清…

マーツァル死去

ズデニック・マーツァルが死去したとの知らせを聞いた。 私がマーツァルを初めて認識したのは、小学生の頃。当時「のだめカンタービレ」が大流行りしており、ドラマ版に出演したマーツァルの姿をテレビで見た。その後に本物の指揮者だと知って大層仰天したも…

尾高忠明/N響

尾高忠明はどこへ行っても尾高忠明である。 尾高忠明指揮N響を聴きにサントリーへ。ブロムシュテットの来日が叶わず、代役にて開催された。 前半はアンスネスのソロ。まろやかなベートーヴェンであり、安心して聴けた。鎮静化効果のあるような演奏も久しぶり…

カーチュン・ウォン/日フィル

カーチュン・ウォンと日フィルの、既に完成された至芸を拝聴した。 日フィル10月横浜定期、ウォンが首席指揮者になってからの初の横浜定期登壇となった。前半の亀井は芯の通った音で一貫しており、コンクールで一位なのも納得。 後半のブラームス、一音目か…

ふわふわのくま展2023秋

癒し空間にて、ふわふわパワーを浴びてきた。 原田みどりの個展が東京交通会館の地下1階にて開催された。春に引き続き、足を運んだ。 入り口に大きなくまが陣取り、小さな会場一面にふわふわのくまがいる。風景や食べ物など、様々なテーマで、くまさんが楽し…

パーヴォ・ヤルヴィ/チューリッヒ・トーンハレ

パーヴォ・ヤルヴィとチューリッヒ・トーンハレは、天下を取れると確信した。 パーヴォ・ヤルヴィがトーンハレ管と来日。CDでしか聴いたことが無いが、抜群の出来の演奏をするコンビであることは認識していた。期待してサントリーへ。 今日のブラームス交響…

ブロムシュテットからのメッセージ

ブロムシュテットからコメントが発表された。簡潔ながら、日本の聴衆を安心させる内容。 2024年10月の来日を予告し、それに向けて準備しているという前向きなマエストロ。何より健康を大切にしてほしいが、前向きなのはその一助となろう。とりあえず一安心で…

ブロムシュテット来日中止

ブロムシュテットの10月の来日が中止となった。誠に残念無念。マエストロの健康が第一なので、仕方ない措置。マエストロの無事を祈ります。N響も何という困難だろう。お見舞い申し上げる。 2015年から、コロナ禍の入国制限で来日できなかった2020年を除いて…