KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ピレシュリサイタル

マリア・ジョアン・ピレシュのリサイタル。引退したとのことで、一度も聴くチャンスは無いままかと思っていたが、まさかの再来日に歓喜した。万全の準備でサントリーホールへ足を運んだ。 文句無しに素晴らしいシューベルト。D664は一音目から整った極上の美…

ノット/東響

久しぶりにジョナサン・ノットの指揮するコンサートに出向いた。 まずゲノフェーファ序曲だが、ヌルッと始めたことにより縦の線が不明瞭になった。これによりシューマンの入り組んだ音楽がよくわからなくなり、出だしとしてはあまり良いものではなかった。 …

ヴェンツァーゴのブルックナー全集

マリオ・ヴェンツァーゴは5つのオーケストラを振り分けてブルックナー交響曲全集を制作した。0番を含む10曲がボックスになっている。 ヴェンツァーゴのブルックナーは一見普通なのだが、テンポ設定がかなりアグレッシブである。デフォルメと言っても構わない…

パリオペラ座展

本日2件目の美術展。こちらは西洋美術史の課題で訪問。アーティゾン美術館で開かれたパリオペラ座展を見た。 様々自筆譜史料があり、音楽学が専門の私にはなかなか貴重な機会であった。しかし展覧会としては面白味に欠けた。ドガとマネ以外は美術品として完…

岡本太郎展

本日は岡本太郎展を見に東京都美術館へ。日本美術史の課題のため、先生一押しのこちらへ来た。 極彩色の岡本太郎ワールドが展開されているが、2階の展示の完成度が高かった。パリ時代の作品とされるものを見られたのは嬉しい。 現代美術には馴染みがないため…

来年のブロムシュテット/N響

ブロムシュテットは毎年秋に来日する事が続いている。N響と毎年充実した演奏を繰り広げている。 そんなブロムシュテットだが、N響の2023年カレンダーを見ると、10月に来日する可能性がある。何故なら日程が今年と同じACBの順で、3プログラムが最短の日程でで…

ムローヴァ/ビートソン

ムローヴァによる古楽器とモダン楽器によるリサイタル。神奈川県立音楽堂のやさしい音響により、ムローヴァのヴァイオリンが際立って聞こえた。 前半はガット弦のヴァイオリンとフォルテピアノによるベートーヴェン。ビートソンのピアノがくぐもった不思議な…

二兎社「歌わせたい男たち」

東京芸術劇場シアターイーストにて、二兎社「歌わせたい男たち」18時の回を観劇。演劇は見たことがなかったが、学校の授業課題で劇評を書かなくてはならないため、しぶしぶ観劇。劇としてはとても面白いものであった。飽きずに1時間50分を休憩なしで見通せた…

小泉/神奈川フィル

みなとみらいホールで神奈川フィルが定期を開くのは2年ぶりである。閉鎖前も小泉の指揮だったが、再開も小泉であるところに神奈川フィル事務局の心配りを感じる。 前半はオネゲル。これが大当たりであった。引き締まった小泉の音楽がそこにある。冷徹な音楽…

ルルー/日フィル(配信)

今日はサントリーへ行くはずだったが、学校の用事が長引いたため断念。配信にて後半から視聴。 やはりルルーはオーボエ奏者として一流である。明るく豊かな音を出すが、やはり底抜けに上手い。このように理想的なモーツァルトが日フィルと共に奏でられたのは…

ブロムシュテット/デンマーク放送響

昨夜ブロムシュテットはデンマーク放送響と共演した。プログラムはシューベルト交響曲第6番、ベルワルド交響曲第2番。下記リンクより聴ける。 https://www.dr.dk/lyd/p2/torsdagskoncerten/torsdagskoncerten-med-blomstedt-og-schubert

マンゼ/NDR北ドイツ放送フィル

NDR北ドイツ放送フィルハーモニー交響楽団の来日公演。これはNDRエルプフィルとは別団体のハノーファーにあるオーケストラ。マンゼとのコンビの噂を聞きつけて芸劇へ。オピッツをソリストに迎えたオールベートーヴェンプログラムとなった。 最初はプロメテウ…

ネルソンス/ボストン響

ボストン響の来日公演、サントリーホールにてベートーヴェンとショスタコーヴィチのプログラム。 前半の皇帝、内田のソロは音の立ち上がりが際立っており、底抜けに上手い。安定感あるソロを披露した。ネルソンス率いるオーケストラは、ヴァイオリンの雄弁な…

ブロムシュテット復帰第一弾

ブロムシュテットが9/21-22にロイヤルストックホルムフィルと共演した復帰第一弾の演奏会の音源がオンデマンドになった。下記リンクより。 https://sverigesradio.se/avsnitt/blomstedt-dirigerar-symfonier-av-honegger-och-brahms 聴取したが、復帰第一弾…

ブロムシュテットの来夏

ブロムシュテットは来夏、どうやらゲヴァントハウス管弦楽団とツアーをするようだ。9/1ルツェルン音楽祭にてブルックナー交響曲第7番のプログラムがアナウンスされている。ゲヴァントハウスとは久しぶりのツアーになる。 https://www.lucernefestival.ch/de/…

ブロムシュテット叙勲

ブロムシュテットは今週、ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮している。プログラムはシューベルト交響曲第3番、ベルワルド交響曲第4番。当然ながらドイツ・グラモフォンにより録音がなされているはず。下記リンクの写真からマイクが林立している様子がわかる。 …

わしたショップの充実度

銀座に沖縄のアンテナショップであるわしたショップがある。ここに本日行ってきたが、品揃えは間違いなく関東一である。 ここで手に入らないものはないのではないか。カレンダーやポストカード、民芸品、食材、調味料、酒、飲料などなどあるが、私が見つけて…

五嶋みどり&ジャン=イヴ・ティボーデ 第3日

五嶋みどりの祭典3日目。本日はベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタから第2,3,9番が演奏された。 今日の五嶋は、第2,3番においてはアポロン的な演奏に徹していた。昨日の方が演奏としては良かったかと思いきや、クロイツェルで豹変した。力…

五嶋みどり&ジャン=イヴ・ティボーデ 第2日

五嶋みどりの祭典2日目。顔ぶれは同じで、ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ第5,6,10番が演奏された。 今日は全体的に昨日の第7番のような、優れた演奏であった。第5番でかなり明快に演奏していたが、五嶋もティボーデも音の伸びが昨日の…

不透明な予定

シカゴ遠征を取り止めた代わりに、一人で沖縄を旅することにした。私は車の運転免許は持っておらず、資金もない上、沖縄は公共交通機関があまり発達していないので、基本的に那覇市内だけに限定して行動することにした。 しかしながら、フェドセーエフ次第の…

五嶋みどり&ジャン=イヴ・ティボーデ 第1日

五嶋みどりの祭典がサントリーホールで執り行われた。今夜は初日。ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ全曲演奏会が3日に分けて行われているが、今夜は第1,4,8,7番であった。 五嶋のヴァイオリンはいたって正統的で、王道を歩んでいる。ティ…

シカゴ遠征は中止

来年3月に母親とシカゴに行く予定であったが、母親の体調に不安があるため取り止めになった。一人で北米へ行く勇気もない。アメリカの治安とコロナ禍の状況を鑑みると一人は危険としか言いようがない。 ヨーロッパはというと、ウクライナでの動乱が収まらな…

スダーン/東響

東京交響楽団のオペラシティ定期、会場は8割くらいの入りで賑わっていた。スダーンの登壇に期待が高まる。 1曲目のメンデルスゾーンからこの日の好演はわかりきったようなものであった。ヴァイオリン主体の伝統的なアンサンブルにより、暖かで味わい深い仕上…