五嶋みどりの祭典2日目。顔ぶれは同じで、ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ第5,6,10番が演奏された。
今日は全体的に昨日の第7番のような、優れた演奏であった。第5番でかなり明快に演奏していたが、五嶋もティボーデも音の伸びが昨日の比ではない。五嶋は安定したボウイングで活力ある演奏をする。それにはティボーデの主導するピアノがあってこそだろう。やはりまだピアノ主体の構成が残っている時代の作品であるため、ピアノの重要性を実感する。
一連の演奏会は、やはりティボーデの安定感と豊かな個性が下支えになっている。