五嶋みどりの祭典3日目。本日はベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタから第2,3,9番が演奏された。
今日の五嶋は、第2,3番においてはアポロン的な演奏に徹していた。昨日の方が演奏としては良かったかと思いきや、クロイツェルで豹変した。力強く、アゴーギクを効かせたディオニュソス的な方向へ大きくシフトし、それにつられてティボーデも強烈なピアノを聴かせていた。クロイツェルはそうしないと弾きづらいという側面はあるが。終わると客席から爆発的な拍手。それはそうなるだろうという納得があった。
3日間聴いてみて、このコンビによるモーツァルトを聴いてみたいという気持ちになった。