KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

スダーン/PAC、児玉(2日目)

今日のグレートは素晴らしかった。昨日に引き続き西宮へ行ってPACを聴いた。

1曲目のハイドンから密度の濃いアンサンブルが披露された。昨日より木管が安定している。しかしヴァイオリンはコンマスの田野倉の音ばかり聞こえてくる始末であった。楽員の演奏技量が足りないわけではないが、オーケストラで必要な、前に音を送る技術が不足しているようだ。

児玉とのベートーヴェンになると、オーケストラは引き締まった響きに変わり、力強くなった。児玉の演奏は昨日と同じで、硬質で端正な音である。毎日同じ結果を出せる、ムラのなさは脱帽としか言いようがない。ソリストアンコールは昨日と同じ曲。アンコールすら手を抜かないのは仕事の姿勢として見習わないといけない。

後半のグレートだが、これが良い出来であった。クラリネットがまろやかな音を出し、弦がリズムよく音楽の波に乗って演奏する。流れを捉えて離さないことにより、ワクワクするグレートになった。第3楽章の終わりでスダーンが全て終了したような感じで手を下ろしたため、終わりと勘違いした客席から拍手が巻き起こるハプニングがあったものの、集中力を切らさず、最後まで熱気に満ちた演奏をした。

明日はどうなるだろうか。最終日に期待して明日も西宮へ。