KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

スダーン/PAC、児玉(3日目)

スダーンが指揮するとオーケストラは輝く。PACの定期演奏会3日目。再び西宮へ足を運んだ。

1曲目のハイドン、昨日より格段に良い。オーボエの音の通りが抜群で、弦が細かいパッセージまで明快に演奏していた。ハイドンとはこうやるものだというスダーンのメッセージになっている。

やはり児玉麻里は秀でたピアニストである。何日も聴いていても、昨日と全く同じ結果を出す。テンポも全く一緒である。余計なルバートは一切ない。直球勝負である。ソリストアンコールは昨日と同じ。3日間同じ曲を弾いても、新鮮さを失わないのは流石である。

テンポが3日間全く同じなのはスダーンも同様である。全く同じテンポだが、今日のグレートは鮮やかであった。音楽にふくよかさが出ており、いつものスダーンが戻ってきた。第1楽章第2主題の横の流れの組み上げは、シューベルトの歌曲的な動機構築を理解した有機的な演奏になっている。今日も第3楽章終わりで拍手が出てしまったが、昨日と違い数人だけ。スダーンが4と合図して始まった第4楽章は活力に富んでおり、3日間で最高に出来が良い。盛大に鳴らして終わった。

カーテンコールも全く同じ展開であり、この3日間終演時刻は17:35であった。1分のズレすらないのは珍しい。

PAC3公演を堪能して大阪旅は幕。JALに乗って羽田空港へ帰ろうと伊丹空港へ向かおうとした。しかしなんと飛行機が欠航。慌しく新大阪駅へ向かい、慣れない新幹線に乗って新横浜へ向かう。