KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

スダーン/PAC、児玉(1日目)

なんとか西宮に来た。諸事情により遅れたため、1曲目のハイドンは聴けず、ベートーヴェンから聴いた。

児玉麻里の弾くピアノは気の張り詰めた音楽。これは毎度のことであるが、その音楽はPACとあまり溶け合わない。PACはソリストにそんなに合わせないように演奏していた。今日はもう少し寄り添っても良さそうではあったが。ソリストアンコールはベートーヴェンのバガテルから《エリーゼのために》と呼ばれる作品。これが絶品であった。こちらが本編ではないかと言いたくなるほど突き抜けてクリアで美しい。客席も沸いていた。

休憩を挟んで後半はグレート。木管の音がまろやかで素晴らしいのだが、オーケストラ全体としてどうも波に乗れない。スダーンは真剣であるが、両者の音楽的意図に少々齟齬があるようだ。演奏としてはまずまずだが、スダーンならもっとできるはずという不満を感じてしまった。

明日はさらに良くなるだろうと思う。また明日も西宮へ向かう。