KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

ブロムシュテット/N響

10/27はブロムシュテットの今回の来日最終日。ひょっとしたら日本で最後のステージになるかもしれないと、引き締まった気持ちでサントリーへ赴いた。

入退場は前日と同じスタイル。グリーグが始まると、ブロムシュテットが北欧音楽をやるときに出る透き通った音がサントリーに充満した。ムストネンは前日より個性が薄めであった。アンコールが絶品なのは前日と同じ。

後半のニールセン、引き締まった音がサントリーホール一杯に広がり、鮮やかで美しい音楽になった。ソリストが入る第2楽章の麗しさに驚愕した。更には雄大な第4楽章冒頭の音の力強さにより、広がりの交響曲という副題にふさわしい音響に刮目。

前日よりはるかに良い演奏になったのは間違いない。ブロムシュテットは覇気よく指揮し、オーケストラを完璧に統率した。マーラーの時より明確に元気になっていたのは一安心。盛大な参賀により幕。

今年のブロムシュテット月間は終了。ここまでくると、また来年も来てほしいという欲が出てしまう。ブロムシュテットには無理はしてほしくないが、また聴きたいという気持ちを新たにした、素晴らしい演奏会となった。