KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

フルシャのドヴォルザーク序曲集

ヤクブ・フルシャはプラハ・フィルハーモニアを指揮して、ドヴォルザークの序曲集を出している(PTC 5186 532)。その内容はごく自然であるという評価になろう。

無駄に派手に鳴らすことはせず、ごく自然に丹念に演奏するフルシャとオーケストラ。それにより、ドヴォルザークの仕掛けた、ほの暗い美しさというものが表出する。このようなスラヴ的情念と機能的なオーケストラの響きがぶつかり合うことなく同居しているのは流石としか言いようがない。

フルシャはやはり秀でた指揮者であるようだ。このCDを聴いていると、チェコ音楽の演奏スタイルにはまだまだ選択肢があるように思われる。