KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

沼尻/かなフィル

みなとみらいホールの再開記念公演に足を運んだ。スプリンクラーのトラブルがあり、開催が危ぶまれたが、館長の挨拶から無事にスタートした。

ファンファーレの金管は一切乱れることなく、明快に仕上げた。前半の三善、複雑な難曲ながら、パーカッションの八面六臂な活躍ぶりに支えられて、かなフィルは引き締まった演奏を繰り広げた。

後半のアルプス交響曲になると、金管に疲れが見えたが、パンダやオルガンの輝かしい音に合わせ、沼尻率いるオーケストラはめくるめく大音響を作り上げた。沼尻が指揮するとかなフィルは明確によく鳴る。鳴りの良さは決してただ編成が巨大で音量が大きいというだけではない。

みなとみらいホールにかなフィルが帰ってきて非常に嬉しい。これこそかなフィルの演奏会という雰囲気であった。