KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

高良倉吉 『琉球王国』

高良倉吉 1993 『琉球王国』 東京:岩波新書

こちらの本を随分前に読了。学校の課題に関係する本は読んでいるが、このブログには書かないようにしている。やらなくてはならないことが多く、そうなるとあまり勝手きままに本を読む暇がない。こちらはだいぶ前に読んだ。

近代歴史学に基づく、琉球王国の探究。残っている史料は少なく、まだまだわからないことが多い。辞令書のような、残存する公文書から、ランケ流の歴史叙述を試みている。この本は1993年時点の話をしており、現在までの30年間に分かったこともあるが、基本情報はそう変わらない。琉球王国の基礎的な知識を提供する、新書としての役割は充分に果たしている。

高良が言いたかったのは、琉球を「外国史」として扱うことで、日本という国の見方を再構成できるということだろう。私もその流れの中にいることを自覚した。