パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団の、ラヴェル管弦楽集がリリースされた(SICC 19060)。ヤルヴィのパリ管首席在任期間にライブ録音されたもの。
クープランの墓からだんだんと尻上がりに良くなってくる。色彩感と透明感が増し、パリ管とフランス音楽の粋を見せてくれる。
《ダフニスとクロエ》第2組曲の完成度は異次元かもしれない。グルーブ感がオーケストラ全体に波及し、万華鏡を覗いているかのようだ。その空気感を維持したまま、《ラ・ヴァルス》で爆発的な盛り上がりとなる。
このCDが今までリリースされなかったのが不思議だ。今後ともヤルヴィの録音はチェックしていきたい。