KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

明日からブロムシュテット月間

一年ぶりにブロムシュテットが来日した。私を含めこの時を待っていた方も多いだろう。昨年は入国制限が続く中来日し、圧倒的な名演を繰り広げていった。コロナ禍で厳戒態勢だったが、会場は大盛り上がりで、全公演で2回のソロカーテンコールがあった程であった。

それから一年、入国制限は解除され、世間のコロナ禍への警戒心も薄れた。世の中の賑わいが戻ってきている。しかし今度はブロムシュテットに災難が降りかかった。6月に転倒して入院し、コンサートがいくつもキャンセルになった。夏のマーラーユーゲント管とのツアーで代役が立った時には、ブロムシュテットが来日するのは無理なのではないかと思ったくらいである。それ以降、ブロムシュテットは来る、いや来ないだろうという相反する考えが綱引きしていた。

結果としてブロムシュテットは来た。年齢を考えると奇跡としか言いようがない。明日からマーラーシューベルトグリーグ、ニールセンを披露する。AプログラムとBプログラムの曲目は、ブロムシュテットが今シーズン取り上げるのはN響だけで、日本だけのプログラムになっている。N響に合わせたプログラムを用意してくれるのはありがたい。1シーズンに3プログラムを組むのは日本だけである。SKDは1プログラムだし、サンフランシスコ響は2プログラム。ゲヴァントハウス管ですら1シーズン2回各1プログラムである。これだけの内容を披露してくれるブロムシュテットには感謝しかない。

明日のコンサートを楽しみに待っている。今年はどんな世界を見せてくれるか、待ち遠しい。