KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

ラザレフ来日中止とウォン

来シーズンの日フィルは、アレクサンドル・ラザレフとの共演を見送った。残念でならない。

ラザレフと日フィルの特別な結びつきは定期会員にはひしひしと伝わってくる。ラザレフが来るからこそ定期会員券を持ち続けている節がある。ラザレフと日フィルの出す豪快で、それでいて精緻な演奏が懐かしい。もう2年は聴いていない。

国際情勢として、ラザレフを呼べない日フィルの苦渋の決断はよくわかる。今呼ぶことができないのは論をまたない。ウクライナの戦争が早く終わるのを待つしか無い。辛いが我慢の時になる。

代役がカーチュン・ウォンというのは嬉しい誤算。ウォンなら不足は無く、プログラムも挑戦的で面白い。予定通り足を運ぶことにする。ここまで全体におけるウォンの比率を高めて大丈夫かと心配になるが、このスケジュールが空いている実力者を探すのは土台無理なので、新しい首席指揮者を売り込むにはちょうど良い機会であろう。

ラザレフの再来日と、ウォンとの蜜月が続くことを願って。