KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

パーヴォ・ヤルヴィ/N響

大編成のオーケストラによる、究極のアンサンブルを浴びる午後になった。

パーヴォ・ヤルヴィが久しぶりにN響に登壇。首席指揮者退任記念コンサートが出来なかったため、そのやり直しと名誉指揮者就任披露になった。私は春休みに体調が悪かったため、復調したいま、久しぶりにコンサートへ出掛けることになった。

《ヨセフの伝説》から明晰なサウンドがホールを満たした。弦の整ったアンサンブルが心地よい。

後半のアルプス交響曲になると、見通しの良い究極のアンサンブルが現出した。弦の立ち上がりの良さ、オーボエ吉村首席の軽やかな通りの良い音。演奏の全てが理想的で、ドラマトゥルギーも存分にあり、ヤルヴィとN響の総決算のような日になった。この音を待っていたと、懐かしさすら覚えた。

ヤルヴィとN響の相性がいかに良いかわかるコンサートになった。来週と再来週も聴く予定。今後とも共演が続くよう、強く強く願っている。