ネルソンスはボストン響とシベリウス交響曲第2番のCDをリリースしている(BSO Classics 1401)。併録はヴァーグナーのタンホイザー序曲。
余計な要素は排除したコンパクトなタンホイザー。盛り上がりもそこまで派手ではない。金管は良く通るが、爆演にはならずに堅実である。
シベリウスでもその傾向は続くが、こちらは弦がまとまっていて流麗である。音自体は艶やかだが、落ち着いていて安心して聴いていられる。
ボストン響がネルソンスと協働を深める前の録音だが(2014年録音)、これだけの演奏がこの時からできていたことにより、今の快進撃があるのだろう。