KeiYamamotoの雑記

考えたことや見て聴いたことを綴ります

ヴェロ/仙台フィル

ヴェロの引き出す鮮やかな世界を見る時間となった。パスカル・ヴェロ指揮仙台フィルの東京公演に足を運んだ。

前半のプーランク、《牝鹿》の一音目から際立っていた。仙台フィルからヴェロは清らかで色彩感豊かな音を引き出す。

オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲になると、大音量のオルガンとティンパニが活躍する。今井のオルガンは終始安定して演奏した。

後半の《幻想交響曲》、これが大当たりであった。プーランクの鮮やかさはそのままに、ベルリオーズの屈折した音楽をスッキリと仕上げる。第4楽章から第5楽章の盛り上がりは抜群であった。

仙台フィルは多種多様な音楽に対応できるマルチオーケストラのようだ。今後ともヴェロと仙台フィルには注目したい。